2011年大津市いじめ自殺事件について考える
(1)炎上の概要
・9月8日から10月11日の33日間にかけ、
・凄惨な暴行、器物破損、窃盗、自殺示唆、自殺幇助を受け、自殺した事件。
・学校と教育委員会の異常な隠蔽体質や、事件後、加害者の保護者達による被害者家族への誹謗中傷が明るみになった。
・教育委員会は、事件中に税金を使い、視察という名目でオーストラリア旅行を楽しんだ事を、日本国内はもちろん現地メディアからも批判された。
・大津警察署は当初、被害者死亡との理由で被害届を受理しなかったが、大きく報道されると態度を変えて受理した点も問題となった。
・賠償金額は、大津市と加害者合計で4500万円(2020年2月27日時点)
(2)なぜ炎上したか
・担任教師の前で発生していたにもかかわらず、担任がその凄惨な暴力、器物破損、窃盗を止めようとしなかったから。
・現場となった中学校と大津市教育委員会の、悪質な隠蔽体質と当事者意識の欠如が明るみになったから。
・加害者達とその保護者達による、被害者とその関係者への誹謗中傷があったから。
(3)どうすれば防げたか
・いじめは発生する前提で学校運営をすること
→いじめが発生しても、学校や教育委員会を責めないようにする。
責める事が今回の様な悪質な隠蔽につながると考えられるため。
・早い段階で警察を介入させること
→この事件は明らかに犯罪行為。
加害者の未来を守り、更正を願うならば、早期の警察の介入で、
被害者側のダメージを最小限に抑える必要がある。
被害者は亡くなり、加害者達の顔、実名、家族構成、詳細な犯罪内容が
インターネットに公開された今、加害者がまともな第二の人生を歩む事は、
非常に難しい。
顔と名前を変えても、人を死に追いやった事実は一生変わらない。
ここまで事件が大きくなれば、罪の意識から逃れるために、
自分を正当化して、更正が出来なくなる可能性もある。
二度とこのような事件・炎上は起きて欲しくない。
被害者の冥福と、加害者の更正を祈る。